【農業の収支見通しは実績と予測を混ぜずに作る】
年間見通しの作り方

農業の収支見通しは実績と予測を混ぜずに作る|年間見通しの作り方

年の途中で年間利益を見通すには、確定した実績と、これからの予測を一つの表にまとめます。

ただし、境目が分からない表は危険です。

補助金や一時費用が混ざると、前年より良く見えても、本業の収益力が改善したとは限りません。

百一姓にご相談いただく農家の方からも、年の途中で今年の見通しをどう立てればよいかという声をよく伺います。実際の面談でのお話をもとに、実績と予測を分けて年間の収支見通しを作る方法を紹介します。

農業の収支見通しは、月ごとに数字の状態を分けて作る

各月に「実績」「確定予定」「予測」の区分を付けます。

予測には、数量、単価、作付面積、人数などの根拠を書きます。

月が終わったら予測を実績へ置き換え、差額と理由を残します。

これにより、毎月見通しを更新するローリング予測になります。

前年と比べるときは、同じ期間、同じ科目、同じ税込・税抜条件にそろえます。

会計科目に大きな金額が出たら、経営変化と判断する前に仕訳の中身を確認します。

資材、修繕、設備、前払などが別の科目へ入っているだけかもしれません。

補助金など一時的な収入を本業と分ける

補助金、保険金、資産売却などは、資金繰りには影響しますが、翌年も同じように入るとは限りません。

年間合計に含めつつ、「本業だけの場合」を別に表示すると、継続的な収益力を見やすくなります。

同じように、臨時の修繕や採用費も分けて注記します。

ただし、毎年のように起きるなら臨時とは言えません。数年分を確認し、通常の経費へ戻します。

 

まとめ:実績と予測の境界線を引いて、計画の精度を上げる

まずは、今年の表に実績と予測の境界線を引き、金額の大きい科目を三つ開いてください。

前年との差を説明できない項目から確認すると、計画の精度が上がります。

よくある質問

Q. 年の途中で、年間の利益を見通すにはどうすればよいですか?

A. 確定した実績とこれからの予測を一つの表にまとめ、各月に「実績」「確定予定」「予測」の区分を付けます。月が終わるごとに予測を実績へ置き換え、差額と理由を残します。

Q. 前年より数字が良くなっていれば、経営は改善したと考えてよいですか?

A. 補助金や保険金などの一時的な収入が含まれていないかを確認します。同じ期間・同じ科目・同じ税込・税抜条件にそろえ、本業だけの数字も別に見ます。

Q. 臨時の費用は、見通しからすべて外してよいですか?

A. 臨時の修繕や採用費は分けて注記します。ただし毎年のように起きる費用は臨時とは言えないため、数年分を確認して通常の経費に戻します。

 

百一姓では、農家の方と数字を見ながら経営を考える

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